山岡洋一先生のご冥福をお祈りします。
翻訳とはどういうものか教えていただいたのは、山岡先生でした。
先生と呼ばれることを拒否しておられましたが。。
先生と呼ぶしかありません。
翻訳の勉強法として、先生が推奨なさっていたのは、
原本と和訳本を突き合わせてみる方法
一冊訳してみる方法
でした。
翻訳塾では、厳しい指摘をいただき「翻訳でもやるか、翻訳くらいしかできない」、程度の安易な考えのデモシカ翻訳を戒められました。
結局、怠け者の私は、翻訳の底知れぬ恐ろしさにすくみ、決断力がないために、訳を決めきることができず、逃げだすだけしかできませんでした。
先生に教えていただいたネットで徹底的に検索する方法で、今、先生のことを調べてみました。
灘高校出身で、東大中退だそうですね。
先生から直接お話しをうかがったとき、どうしてなんだろう、と思うことがいくつかありましたが、結局、聴けずに終わりました。
外国の、日本語の通じない場所で、何年か生活なさったそうですが、あまり待遇や生活環境のよくない場所のようでした。
なぜそのようなところへ行かれたのか、不思議でした。
最近、学生運動の時代や、左翼の歴史を知り、日本を脱出されたのかなと思ってます。
ちょうど学生運動世代。。
また、もうひとつ聞きたくても聞けないことがありました。
プライバシーにかかわることなので、書きませんが。。
まだ62歳。
翻訳家という言葉も拒否されてましたが、20代の翻訳は信用しないという先生の説からすれば、まだまだ働き盛り。
先生の最も信頼する共訳者で早世された仁平和夫氏と同様の早すぎる死。。。
経済学について、私は門外漢ですが。。。
左翼全盛の時代に経済学部に在籍なさっておられた先生は、左翼とどのようにかかわっておられたのでしょうか?
なぜ大学を中退されたのでしょうか?
アダム・スミスの「国富論」をテーマに勉強会を始められてましたが、私は全く興味が持てませんでした。
アダム・スミスはマルクスに影響を与えたそうですが。。
マルクスもアダム・スミスも、私としては、全く興味の持てない、読みたくもない種類の本でした。
「翻訳通信」のサイトを久しぶりに見ました。
翻訳コンテストもやっておられたんですね。
古典にさかのぼり、ケインズも翻訳されてたようですが。。
今更ケインズをふりかえってもしょうがないと思います。
今の金融危機は、ケインズ政策で先送りしてきた歪みが、どうしようもないほどに国家の赤字国債として残ってしまい、さらに金融技術のレバレッジなどで拡大され、不安定になっている金融システムが問題なのだと思いますが。。。
ご無沙汰してましたが、先生はやはり左翼にかぶれてたんでしょうか???
青春期にマルクスに一度は傾倒するべきだと、内田樹氏が書いてました。
そうすることによって、他者への思いやりが生まれると。。
そんなことしなくても、文学で共感することできると思います。
マルクスの資本論は、読もうと思っても、まったく読む気になりませんでした。
全く左翼に縁がない私でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
